空温式ベーパーライザーの構造
空温式ベーパーライザー『SRシリーズ』の基本構造
SRシリーズは大きく3つの部分から構成されています。
(1)コントロール部:LPG(液)を減圧制御します。温度検出筒でLPG(液)の温度を感知すると、LPG(液)の下流側への流出を未然に遮断する
 流出防止機構をもっています。
(2)液蒸発部:減圧された定温のLPG(液)を大気との熱交換により気化させます。
(3)ガス昇温部:気化した低温のガスを大気温度近くまで加温し送出します。
空温式ベーパーライザー『SRシリーズ』の基本構造
熱交換部の材質
液蒸発部とガス加温部、これら2つの熱交換部の材料としては、ベーパーライザーの熱弁として大気熱を効果的に活用する為に、 熱伝導率に優れたアルミ合金を採用し、さらに特殊形状のフィン付管を使用することにより熱交換を効率的に行います。 また、例えば日本では電気温水式ベーパーライザーの鋼製熱交換部では通常10年程度で更新するように推奨されていますが、アルミ合金製熱交換器は耐食性に優れているためその寿命は半永久的です。 さらに、アルミ合金はリサイクル体系が確立されているため、廃棄の際再資源化も可能です。
アルミニウム合金製フィン付パイプ(成型品)

安全装置
保安という観点から、ベーパーライザーには過負荷、異常気象等によりベーパーライザーの能力を超えた場合、下流側へのLPG(液)の流出を未然に防ぐための装置が必要です。
「SRシリーズ」には、液流出防止装置と安全弁の2つの安全装置が備えてあります。

液流出防止装置
液流出防止装置は、遮断機能を持った気化圧力調整弁、液蒸発部の出口(ガス加温部入口)に配置された温度検出筒、温度検出筒内の気化ガスの温度を検出する温度検出エレメント、温度検出エレメントの信号(圧力)を受けて気化圧力調整弁に遮断用圧力を供給するコントロールユニットにより構成されています。 ベーパーライザーの過負荷等により、気化しきれずに液蒸発部を出た低温のLPG(液)が出口の温度検出筒に流入すると、内部の温度検出エレメントが感知、制御部に圧力信号を発します。その圧力信号は機械的にコントロールユニットを駆動させ、気化器入口側の圧力を導入することで気化圧力調整弁の弁を強制的に閉止、新たなLPG(液)の液蒸発部への流入を遮断します。 遮断機構が作動すると、通常、ストレージタンク側の気相供給でバックアップされ、同時にベーパーライザー内にあるLPG(液)も気相ラインを通じて気化し消費されますので、供給は中断されることなく継続します。
液蒸発部内のLPG(液)が気化し消費され、温度検出エレメントの温度が回復すると、コントロールユニットを再度駆動し気化圧力調整弁は遮断状態を解除され、液減圧機能を回復し液蒸発部へLPG(液)の供給を開始する為、ベーパーライザーは中断することなく供給を継続できます。 液流出防止装置にはガス圧力のみを利用し、電気等のエネルギーは一切使用していませんので、停電等にも安定供給・安全を確保します。
液温が回復すると自動復帰

安全弁
安全弁は、万一ベーパーライザー内圧力が設計圧力以上に上昇した場合、LPGを安全な場所に放出し、内圧を降下させます。
液温が回復すると自動復帰